自動車部品メーカーデンソーが作ったフィンテック銘柄デンソーウェーブ

2019年9月11日

MaaSという言葉が流行ってきていますが、私がモビリティで想像する企業はデンソーです。今日はMaaSでデンソーを調べていたらデンソーウェーブの記事になってしまったので、デンソーウェーブについて研究したいと思います。

QRコードはデンソーが作った

キャッシュレス決済の盛り上がりで世界中で見たことない人はいないのでは無いかと思うほど出回ったQRコードですが、これもデンソーが作りました。現在はデンソーウェーブが権利を保有しています。

これだけ使われているんだからさぞ儲かったことだろう。と思ったらQRコードはライセンスフリーらしいです。QRコードがどれだけ使われてもデンソーには1円も入らない・・・。

もともとデンソーはQRコードを普及させてQRコードリーダーを売ることを目的としていました。しかし、携帯やスマホなどのカメラ付きの電子機器が普及してしまったため、専用リーダーの存在価値は下がってしまいました。

実際は、QRコードがデンソーの手を離れて、スマホなどで簡単に読めるようになったからこれだけ拡大したとも言えます。現にデンソーウェーブはリーダ以外の部分でも利益を上げているようなのでこの辺のバランスは難しいところですね。

QRコードを復習

QRコードはもともとはデンソーの工場内でバーコードよりも多くの情報を伝達する手段として開発されました。工場の中では油などの汚れがつく。そのためQRコードには誤り訂正技術が盛り込まれました。

QRコードの誤り訂正には4つの段階があります。1番強い誤り訂正ではQRコードに含まれるコードワードの60%が欠損した場合でも復元が可能です。

コードの真ん中に商品のロゴが書き込まれたQRコードを皆さんの見たことがあるかもしれません。これはロゴにより塗りつぶされているコードがあるのですが、誤り訂正機能により複合を可能にしているんです。

QRコードのQRとはQuick Responseのイニシャルです。QRコードは2次元コードにしたことにより増えたデータ容量を、データ容量を増やすことに使わずに、より早く読み込めることに使っています。

例えばQRコードの四角のうち3つの角には切り出しシンボルが配置されています。このシンボルがあることによりQRコードはどの向きから読んでも正確に素早くデータの復号ができます。

2次元バーコードはQRコードの他にも数種類あるようですが、QRコードは切り出しシンボルなどの工夫により他の2次元コードに比べて10倍以上の速度で読み出しができます。

電子決済に使われるQRコード

日本は現金に対する信用が強く、海外に比べてキャッシュレス決済が非常に遅れています。オリンピックを目の前にしてようやくいくつかのキャッシュレス決済が立ち上がってきました。

キャッシュレス決済というと1番最初にクレジットカードが想像されますが、クレジットカードはカード会社に支払う手数料が多く、またカード読み取り器の導入コスト高いため海外ほど普及が進みませんでした。

しかし近年になってスマホの普及が進みましたのでスマホを使ったキャッシュレス決済が盛んになっています。そのようなサービスのいくつかがQRコードを使用しています。

QRコードを使った決済のメリットは、クレジットカードのように導入コストがかからない点です。QRコードはデンソーの特許ですが、デンソーは特許料の徴収を放棄しているのでタダで使用できます。形状が正方形に近いのでスマホの画面にも表示しやすいです。

BlueToothのような無線で認証を行うと盗聴の危険がなくせないのですが、QRコードによる認証ならばコードを読ませた相手だけを認証することができるのでセキュリティ的にも強固です。

これらのメリットはQRコード開発時には意識されなかったようですが、今考えればキャッシュレス決済の手段にうってつけです。

生体認証入りQRコード

デンソーはQRコードを進化させ技術で稼ぐことを目指しています。その進化の中でも私が好きなやつは「生体認証入りQRコード」です。

例えば、最近の身分証明書はカードの中に複製不可能なICを埋め込んだり偽造対策が大変ですよね。これ、生体認証入QRコードならプリンタと紙で身分証明書作れます!

身分証明書に本人の顔と生体情報を暗号化したQRコードを一緒に印刷します。デンソーのスマホアプリでこの証明書を撮り、QRコードから認証データの復号と写真から生体情報の抽出をします。この2つが一致すれば証明書は偽造されたものでは無い!と証明できるんです。

この技術は本人しか入れないコンサートのチケットなどに応用されています。入場可能な人間のデータベースを作る必要が無いため、低コスト。コピーしても顔写真を変えられないので本人しか入れません。

まとめ

この記事では日本最大の自動車部品メーカーデンソーが作ったQRコードについて紹介しました。QRコードは使用料フリーにより世界中で使われるようになりました。現在はスマホの普及とともにキャッシュレス決済のツールとして使用が拡大しています。

この技術はまだまだ応用の方法があるかもしれません。引き続き注目していきたいです。