FAの超巨大企業ファナックの実力とは?

2019年11月16日

投資の世界ではおなじみのファナックです。日経225の占有率ではファーストリテイリングとソフトバンクに次ぐ高影響銘柄です。

ファナックといえば超高給会社として知られています。給与ランキングはキーエンスに次ぎ2位。待遇面の満足度はシュルンベルジェに次ぎ2位に位置しています。

でも皆さんファナックが何売ってるか知っていますか。私は知っています。私の会社にはファナックのロボットがいます。ファナックがなんで高収益体質会社なのか。

今日はファナックを研究してみました。ちょうど6割減益予想を出しているので楽しみです。(反響が。)

ファナックとはどのような会社

ファナックは工作機械用CNCや産業用ロボットのメーカーです。ファクトリーオートメーションに特化しています。工作機械用CNC、産業用ロボットで世界首位です。

以下ファナックの得意分野を順に見ていきます。

CNC

CNCと言っても工場の人以外はわからないですよね。CNCとは機械加工の中でコンピュータ数値制御(Computer Numerical Control)のものを指します。ファナックはこの分野で世界シェア5割を達成しています。

自社で開発した”Gコード”が国内のCNCプログラミングのデファクトスタンダードになっている点が強いです。

ロボット

ロボットと言っても工場内の多関節ロボットです。HEROZの将棋AIのポナンザがコマを動かす時に使うやつです。ファナックは特にこの分野に強く、主要な部品を内製化しているため価格競争力もあります。

またロボット関連の特許も世界1位です。ファナックは1番大きなロボットが作れる会社で、完成車を持ち上げることができるロボットはファナックだけです。まるで恐竜!

ロボマシン

ロボマシンはロボットではありません。ロボマシンです。ロボドリル、ロボショット、ロボカット、ロボナノの4種類のマシンを総称してロボマシンといいます。

これらはどちらかと言うと超精密加工の分野です。私はロボナノの実物を見たことがあるのですが、切削加工で数μmの過去ができるそうです。可視光の波長よりも小さいため光学部品の加工もできるそうです。

FIELDシステム

屋外用のロボットではありません。Fanuc Intelligent Edge Link and Driveのイニシャルです。これすなわちAIですね。複数台のロボットで学習をした内容を、複数台のロボットで共有できます。集合知!

以前に数十台のロボットアームが製品を持つ練習をひたすら続けている動画を見たことがあります。探しましたが見つかりませんでした。もしかしてあれがFIELDシステムだったんでしょうか。ああ、思い出せない。

緑のロボット

ここまで紹介したのはいわゆる黄色のロボットです。ファナックにはもうひとつ緑のロボットが存在します。この記事を書いた当初は黄色のロボットしか知らなかったのですが、先日緑のロボットを見る機会があり「スゲー」と感心したのでその内容を追記します。

ファナックの緑のロボットは協働ロボットと呼ばれる人間と一緒の空間で動作するロボットです。緑のロボットは台座にロードセルが内蔵されていて外部から受けた力を検出することができます。動作中に人間の手などが触れるとその力を感知して動作を停止します。

以前の国内規制では大半のロボットは人間の作業空間と柵で分けられた空間でしか動作させられませんでした。しかし2013年の規制緩和の後は人間との協働作業を目的として開発されたロボットについては人間と共存する空間内での動作が可能になりました。

人間と協働できるようになると沢山のことができるようになります。たとえば人間が作業しやすいように道具や材料を所定の位置まで運んだり、人間の力では移動が大変な物だけロボットが移動させるなどの仕事を、まるで人間と働いているかのように行うことができます。

緑のロボットは人にぶつかると止まるだけではありません。協働ロボットだけあって人間を補助するような動作が可能です。たとえばハンドルを押してロボットの動きを制御する。これによって大きな重量物を小さな力で運べる。などといった使い方も可能です。

話を聞くと2013年の規制緩和後のルールについてはまだ明確でない部分もあり、ちょっとずつ決まっていくにしたがってロボットもできることが増えていくようです。

まとめ

今日はファナックについて書きました。ファナックの工場の映像を見ましたが、ロボットがロボットを作りつつけていて、ちょっと細胞分裂のような自己増殖で感動しました。 ホントはもっともっと感動したのですが、なんだか感動の半分も書けませんでした。

ロボットは万能ですね。私が見た映像ではベルトコンベアのラインとロボットだけで人間はほとんど介入していませんでした。令和の生産現場はこういう感じになるんでしょうね。ロボットは疲れないし、正確だし、24時間働けるし、給料を払う必要がありません。

ファナックは日本の人口減少、働き手不足から工場自動化の時流に乗っている企業です。日経平均寄与度も高いので、日本の株価のためにがんばってください。