小学生のプログラミング必修化 相模女子大中学部プログラミング入試について

2019年3月17日

相模女子大学中学部では次年度の入学予定者にプログラミング入試を実施たようです。私も小学生の親としてプログラミング入試に興味があり、調べてみました。

相模女子大中学部

相模女子大は1900年に設立された日本女学校をルーツにもつ日本で4番目に古い女子大です。今回プログラミング入試が行われたのは相模女子大の中学部です。

相模女子大中学部「プログラミング特別入試」実施決定

引用元:相模女子大

募集人員は全体で80名、そのうちの若干名がプログラミング入試での採用になるようです。それでもプログラミング入試は11名が受験したそうです。倍率は多分5倍以上ですね。

プログラミング入試の様子

プログラミング入試はすでに終了しています。この様子は首都圏模試センターのウェブサイトで紹介されています。

2/1、相模女子大中の新設「プログラミング入試」をレポート

引用元:首都圏模試センター

事前体験会

プログラミング入試には事前体験会があったようで、そちらには参加者がのべ90人ほど集まり、非常に盛況だったようです。

入試の内容

入試の際は2名1組のチームを作り1チームに1セット、プログラミングカーとタブレットとブロックが渡されます。

受験者は試験開始前に20分ほどかけて試験管から試験の方法についての説明を受けます。

試験の課題はプログラミングカーを使って「荷物(レゴブロック)を、障害物(壁)を迂回しながらゴールまで運ぶ」です。プログラミングカーの動作の特性を理解し、タブレットを用いて走破プログラムを作ります。

試験の評価

5人の試験官は、事前に取り決められた基準に従って、受験生個々に採点を進めていきます。採点基準では成功不成功よりも以下の基準が重視されます。

  • プログラミングカーの動作への基本的理解度
  • プログラミングカーを用いて、荷物(レゴブロック)を運びながら、障害物(壁)を避けながらゴールインさせるためのプログラミング力。
  • プログラミングを完成させる努力及びその持続力
  • 完成したプログラミングの補正及び再構築、そしてミッション成功までのありよう

この試験ではコマンドを使った数は14個が平均だったそうですが、8個で走破成功者もいるそうです。そして、一度課題を解決しても次の課題が出されます。次の課題は直進のみではなく、曲進(障害物を迂回するために曲がる回数を、可能な限り減らす)も用いてゴールすることです。

次々課題が課せられる試験の過程で2人一組のペアはいつの間にか協力して課題に取り組むようになります。試験では課題の解決までのチームメイトとの共同作業も審査の対象となります。

課題後のディスカッション

プログラミングの課題のあとに受験生が3~4人ずつ一組に分かれ、各自のプログラミングについて発表とディスカッションが行われます。

ディスカッションの中では、試験管から今回の経験が実生活でどのように活用できるかを質問されるようです。この入試では、プログラミングの技術よりもプログラミングを生活にどのように取り込むか。またプログラミングで課題を解決した経験をどう感じるかが評価されうようです。

小学生のプログラミングの今後

小学生のプログラミング必修化の影響は今後ますます強くなっていきます。これは、日本のプログラマーの絶対的な不足が原因です。小学校でのプログラミングの導入はプログラミングができることよりも将来日本IT分野で活躍するプログラマーの育成が大きな目的です。

今後ますます重要になってくるプログラミング教育について、ぜひ乗り遅れないように気をつけてくださいね。