RPAは小さいプログラミングから始める

最近流行りの”RPA”ご存知ですか。RPAとは「Robotic Process Automation /ロボティック・プロセス・オートメーション」の略語で、主にデスクワークをパソコンの中にあるソフトウェア型のロボットが代行・自動化する概念です。

私は仕事がら町工場のエンジニアの方から相談をいただきます。主に電気の測り方や、計測器の使い方が多いんですが、RPA関連の相談も結構あります。

それで、以前にある話を聞いていたら気づいてしまいました。計測器のプログラミングはRPAなんだと!

そのエンジニアは計測器で部品の静電容量を測る作業をしていました。特殊な部品なので初めのうちは手作業で測っていましたが、数が出るようになって仕事の半分くらいがその部品の測定になってしまっているそうです。(又聞きですけどね)

聞くところによると部品に測定ケーブルをつないで、60Hz、100Hz、… 1MHzと6種類くらい周波数を変えて静電容量を測るそうです。手順にするとこんな感じ。

部品を接続→60Hzに設定→測定→記録→100Hz→測定→記録→…→1MHz→測定→記録→終わり。

それほとんどプログラムでできるから!

仕事の半分の時間を使ってやっているこの作業。プログラミングで自動化したらどんな感じになるのでしょうか。

部品を接続→スタートボタン押す(待つ)→終わり。

初めと終わりだけ見てやればよいわけです。わはは。

RPAってこれのことだろ!

RPAってNTTやトヨタが大金かけて自動化した施設を作ることではなくて、小さい町工場でこそインパクトがあるのではないか!と気づいたんです。

しかも上のようなことをやるだけのプログラムだったらプログラミングの知識の入り口だけ知っておけば作れるような簡単なものです。

このブログがどれだけの人に読まれるかわかんないですが、もし読んでいる人でプログラミングを身に着けたいと思っているならば、簡単な計測器制御から始めよ。と言いたいです。

計測器の制御だけだったら本当に簡単です。今全然プログラミングがわからない人でも必ずできるようになると思います。少なくとも巨大なゲームアプリを作るよりも全然簡単です。

例えばこの町工場の面接で「私は計測器の制御プログラムが作れます。例えば今まで作ったものでは、自動で部品の静電容量を計測するプログラミングがあります」って言ったら絶対採用ですよ。

意外に広いプログラミングの分野

普通の人がプログラミングと聞くとどんなものを想像するんでしょうかね。今だとスマホアプリなんですかね。でも私はずっと制御のプログラミングをしてきました。そして、この分野のほうがアプリなんかより需要が多いような気がします。

「プログラミングやるぜ!」って思っている若い人。工場RPAの分野を狙ってみてはどうですか。多分まだブルーオーシャンです。