3年使ったAlpharacksのVPSからWeb Arenaに引っ越しした理由

2019年6月17日

私は仕事やプライベートでLinux環境が欲しくなったとき(普通の人はならない?)のためにずっと家にLinuxのサーバを立てていました。しかし、家においておくよりもレンタルサーバのほうが安いことに気づき、それからはVPS(Vertual Private Server)を借りています。

今回アメリカのAlpharacksから国内のWebArenaに引っ越ししました。両者のプロバイダのいいとこ悪いとこを説明します。

Alpharacksの良いところ

Alpharacksはアメリカのプロバイダーです。WindowsやLinuxのサーバのレンタルをしています。日本からは通信が遠いのですが、とにかく安いので長らくお世話になっていました。

最強理由「安い!」

アメリカは通信量が激安なので日本の国内にサーバを置くよりもアメリカに置いた方がトータルコストを下げられます。Alpharacksはその中でも激安で、年間10ドル(月0.83ドル)プランがあります。流石に月1ドル以下の料金は世界中でもほとんど見ません。

私の使っていたプランは年12ドル、メモリ750MB、HDD20GBでした。安いのはいいことなんですが、安さと引き換えに失うものが多く、今回AlphaRacksをやめる決断に至りました。

Alpharacks の悪いところ

悪ところは結構いろいろありますので段落に分けます。

遠い

遠いです。SSHログインしてからパスワードのプロンプトが出るまで数分待たされることがあります。一回接続すればルータが最適化されるのか、いくらか早くなりますが、アメリカのサーバーは遠いです。AlphaRacksで日本語のアフィリエイトサイトをするのはやめたほうが良さそうです。

とにかく不安定

とにかく不安定です。実際ここ1週間くらい起動できなくなっています。イメージが起動しない、勝手にシャットダウンしているということは、年に数回あります。またネットワークについても、完全につながらないときがあります。経験上アメリカが昼、日本が夜がつながりにくい印象です。

しかし月間0.83ドル分は動いてうくれるかなという感想です。つながらなければ諦めると思えるならばいいんじゃないでしょうか。でも、今回は1週間SSHが通らないのでサーバ上のファイルが失われるような気がします。安いからファイルがなくなってもしょうが無いと思える人でないとやっていけません。

イメージのリセットができない

1番安いプランのOVZプランを使っている場合は契約の時に作ったイメージをリセットすることができません。以前無理やりPythonをアップデートしていましAPTが動かなくなったことがあります。サーバの契約が5ヶ月ほど残っていましたが、新しいサーバを契約して動かなくなったものは5ヶ月放置しました。

もったいないなぁ。

コンソールが動くのか動かないのか・・・

いちおう、バーチャルコンソールがついています。本体が不安定だからか、表示されないときやログインできなときがあります。

請求がズサン

一回キャンセルしたサーバの代金を請求されたことがあります。PayPalには自動的に支払いをされてしまうので、誤請求があった場合はAlphaRacksのサービスから英語で問い合わせて払い戻しの手続きをしてもらいます。検索してみると結構請求の間違いが多いようです。

WebArenaの良いところ

AlphaRacksの良い悪いを書きましたが、次はWebArenaの良いところを書いてみます。実は私は3年前にWebArenaをお試ししたことがあります。その時はいろいろ不満があってすぐやめてしまいましたが、最近は不満に思ったことのいくつかは解消されているようです。

信頼のNTTブランド

WebArenaはNTTPC株式会社のサービスです。NTT本社では無いですが、信頼のNTTグループですので、ネットワークについて総じて評判は悪くありません。この点がAlphaRacksでは1番苦労したのでものすごく期待しています。

国内最安360円

VPSの月額が国内最安360円です。私のように自分がアクセスする目的でVPS借りているような人間にはありがたいです。昔と違って初期費用も0円になったのはとてもありがたい。

それなりに良いスペックと設定

国内最安ですが、最近メモリ搭載量が500MBから1GBになったようです。また、OSがSentOSだけからUbuntuも選択可能になりました。Debianを使ってきた私にとってはここは最低限の条件だったので嬉しいです。

バーチャルコンソール有り、イメージリセット可

いや、普通できますよ。普通です。

WebArenaの悪いところ

契約して4日ですが悪いと感じるところも有りました。

SSHログインは秘密鍵しかくれない

.pem拡張子の鍵をくれますが、初期状態ではこの鍵を使う方法でしかSSHログインできません。(バーチャルコンソールは別)これは不親切。なぜなら、私のChromeBookでは.pubも必要になるから。どこかのLinux環境で.pemから.pubを作り必要があります。

(実際はバーチャルコンソールでログインして鍵認証を不可にしました)

マニュアルには「バーチャルコンソールにrootでログイン」と書いてあるがubuntuでは不可

ubuntuの管理はアカウントubuntuでログインしてsudo使うのが標準です。rootはログインできません。よく考えれば知っていましたが、うっかり2時間くらい費やしてしまいました。ちゃんと書いておいて!

まとめ

今回はAlphaRacksからWebArenaに引っ越しして両者のいいところ悪いところを書いてみました。それぞれいいところもあるんですが、AlphaRacksのダウンタイムはちょっと長すぎるだろ。

今後はWebArenaで頑張ります。

追記

Alpharacksについていろいろと書きましたが、2019年6月初旬につぶれたようです。せっかくまとめたのに無駄でした。顛末は下のコメント読んでもらった方がいいと思います。