2019年初に大暴落したサンバイオの新薬とは

2019年4月25日

この記事を書いているのが2019年4月ですが、サンバイオは2019年2月に4連続ストップ安の大相場を作りました。株主は評価額が1/3になるまで売買できなかったことになります。恐ろしい・・・。

チャートを見るとほぼ半年前の株価レベルに戻った感じですが、この間は何が評価されて、絶望されたんですか?

もう面白い時期が終わってしまった銘柄ですが、ちょっと研究したいと思います。

バイオベンチャーのサンバイオとはどんな会社か?

サンバイオは東京に本社を置く再生医薬品の開発会社で、2001年設立、2015年マザーズ市場に上場しています。従業員8人(連結32人)しかいませんが時価総額が1600億もあります。大暴落しても夢のある会社です。

設立の頃は、脳梗塞の薬を開発。2013年頃から外傷性脳損傷の薬も開発しています。現在でもこの2つの分野での研究は変わっていない模様。

株価についてですが、2018年末にドカンと上がるまで上昇はしていましたがなだらかな上がり方です。2018年の11月に3連続ストップ高して、その3ヶ月後の1月下旬に4連続ストップ安です。

3連続ストップ高の後も6000円から12000円までダブルバガーしてますが・・・、いや私は買えません。後から見ると、崖に向かって走っていくチキンレースです。

サンバイオ急騰の理由

まず2018年11月の急騰の理由から調べます。

2018年11月1日にサンバイオは開発中の新薬SB623の2相試験が主要評価項目を達成した、つまり第2試験合格と報じています。

国際共同治験の2相評価項目を達成したことは非常に重要な意味があり、国内での3相治験をすっ飛ばして条件付き早期承認を得ることができます。実はこの制度は2014年にできたばかりで、サンバイオはこの制度を利用するためにアメリカから日本に本社を移しました。

また、このSB623は脳梗塞の治療薬なのですが、パーキンソン病、脊椎損傷、アルツハイマー病などへの適用も検討されていて効果が当初の予想以上になっていました。

さらに、投与したSB623は最終的に体内に残らず消滅してしまうため、免疫適合の問題が起こりにくい。これは通常の細胞治療と異なり、他人の細胞から培養した治療薬を使用できるということで、薬の培養時間が必要なく、貯蔵している薬をすぐに使えるというメリットがあります。

今まで人間の脳を修復する薬は存在しませんでした。人間の脳は再生しないと考えられていました。しかし、これで脳のダメージを治療する方法が見つかった!と思われていたのですが、株価を見るからにそんなにうまくいかなかったようです。

サンバイオ暴落の理由

サンバイオは2019年1月29日にフェーズ2bの臨床試験にて主要評価項目を達成できなかったと発表しました。

すっごいわかりづらいのですが、11月の発表は「慢性期外傷性脳損傷」の治療に関する治験。1月の発表は「慢性期脳梗塞」に関する治験。ただし、患者の数は慢性期脳梗塞の方が多いようです。

ダイヤモンドの記事で社長さんが説明されています。

慢性期外傷性脳損傷の主張評価項目は達成できていますが、期待により上昇した株価は上昇前の値に戻ってしまいました。

結論ですが・・・SB623まだ終わってないよ。

今回の結論ですが、SB623は認証の道が閉ざされたわけではありません。治験3相すっとばしができなくなっただけです。3相を行って認可が与えられる可能性はまだ十分あります。また外傷性脳損傷の治験に関しては評価項目を達成しています。

また、治験では毒性や副作用が無いことも確認されたようですし、SB623を脳損傷以外の神経系の疾患に応用することもまだ検討されています。

今回のはちょっとした押し目です。(株価は高騰前より下がったけどね。)この後、慢性期脳梗塞に対する有効性が確認されれば、前回より大きな急騰でしょうね。

SB623以外で脳損傷を治療する薬は無いそうなので、患者さんのためにもぜひ新薬承認まで持っていってもらいたいです。

SB623続報

2019年2月17日にSB623の治験の好結果を受けて再度ストップ高しています。しかし、残念ながらこの結果は外傷性脳損傷の治験に関する結果であって、脳梗塞のものではありません。

この結果が外傷性脳損傷だったら暴落前まで株価が戻したかも知れないですが、サンバイオも入念に確認して発表しているでしょうから、結果が覆ることはないでしょうね。

しかし、外傷性脳損傷の薬だっていままでなかったんだから今後の認可の動向に期待したいです。

投資

Posted by なおざね