JCSS(ISO 17025:2017)の品質マニュアルの書き方 第2章編
前回、品質マニュアルの第1章の書き方を紹介しましたので、今回は第2章です。第2章は主に品質方針や目標について記述します。
方針と目標
ISO17025:2005では4.1.5kに「目標の達成にけて・・・認識することを確実にする」とありますので、目標を立てて、要員がこれを認識する必要がありました。2017では同じ個所が見つかりませんが・・・、どっかにあると思います。
上記の理由で管理主体が目標を掲げないといけないので、2章では目標を掲げます。 目標は内容よりも、存在することの方が大事ですので、まあ、そんな感じで書きましょう。例えば以下のようにします。
校正業務目標
・計量法に基づいた公平な校正業務により、顧客のトレーサビリティの確保と計測品質の向上を目標とする。
上記の目標は最高責任者から権限を委譲された品質管理者が宣言します。品質管理者の署名をページの下に書いておきます。
最高責任者でもいいですが、最高責任者の出番はできるだけ少ないしておいた方が、システムの運用が楽です。
○○会社
○○部山田一郎
品質管理者
令和元年 5月 1日
目標の中に少し細かいことを書いてもよいです。例えば、PDCAについて常に実施をしないといけないのでそのことについて書いてもよいです。
・ISO17025の適合性を確保し、マネジメントシステムを継続的に改善する。
この目標はこのページだけ抜き出しいて、要員の目につくところに掲げておきます。審査の際に、「この事業所の目標は?」と聞かれれば、「そこに掲示してあります」といえばすみます。
第2章のページは以下のようになります。このページと1章の宣言を校正室に掲示しておけば要員に周知しているとして認められます。
まとめ:第二章は目標を書く
この記事では品質マニュアルの第2章について説明しました。この後目標に掲げないといけない項目が出てきます(確か・・・)。それらは2章に追加していきます。
次は3章について説明します。